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ペルソナ [心理学]

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心理学用語に”ペルソナ(仮面)”というのがあります。

ペルソナとは、社会に適応するために身につけた表面的なパーソナリティのことです。 

ペルソナは、成長過程において形成されます。親や周囲の人々、そして環境からの期待や要請に合わせて発達するとともに、自分自身の「こんな風な人間でいたい。こんな風に見られたい。」という願望にも影響されて作られるのです。 


周りの人に合わせるために作られるもう一人の人格が「ペルソナ」なのですが、その原材料は自分です。

ですから、真の自分にもともと備わっていない素養を「ペルソナ」に付加することはできません。

もし自由自在に「ペルソナ」を作れるとしたら、皆映画の登場人物のようなかっこいい「ペルソナ」をつけることでしょう。

しかし、「ペルソナ」とはある意味人格の背伸びと言えます。

自分の人格のうち、その人にとって長所と思われるものを拡大して利用して、短所と思われるものは覆い隠して、「ペルソナ」は作られるのです。

例えば、会社勤めが長くなってくると、「ペルソナ」が固定化してきます。

固定化しすぎた「ペルソナ」は、真の自己と対立し個性化を妨げる要因になってしまいます。

特に日本社会の場合は、「ペルソナ」が固定化しやすく、欧米に比べて個性化が妨げられやすい環境にあるようです。

 

自分の人格の一部を捨て去ることはできません。

いいところも悪いところもひっくるめて、それがこの世界に登場したこの世界に一人だけのあなたなのです。

自分の人格から不都合な部分を捨て去ることはできない。これは非常に重要なことです。

捨て去ろうとすればするほど、その不都合な部分は「シャドウ」として抑制され、同様の性質を持つ他者をも理不尽に否定して消し去ろうとします。

大事なのは、不都合な自分も全てひっくるめて自分で承認し、そして、それを個性として受け止めることです。

 




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