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アッシュの同調実験 [社会心理学]

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この実験は、長さの違う線を3種類見せて、どれとどれが同じ長さかを答える実験です。

ここで回答者の中にサクラを仕込んで置き、1回目2回目までの質問にはサクラの回答者を含め、全員が正しい答えを選びます。
そして、3回目の質問で、サクラの回答者達が揃って間違った解答をします。
そうすると、その解答を聞いている内に、被験者は自分の答えに自信が無くなり、ついついおかしいと思いながらもサクラの回答者達が選んだ答えと同じ答えを選んでしまうのです。
この実験では35%の被験者がサクラと同じ間違った解答をしてしまいました。

人間は周囲の影響を受け易く、自分で考えて判断しているつもりでも何らかの影響を周囲から受けているものです。
実社会では、集団と自分の意見が食い違ってしまった場合、自分の意見を貫くことは難しくなりがちではないでしょうか。
こうした心理を利用して、悪徳勧誘をしている場合もあります。
安売りなどの名目で人を集め、締め切った会場で限られた数の日用雑貨をただ同然の値段で売り、一種の催眠状態になった時に、高額な商品をあたかも安いように装って売り付けてしまう催眠商法というのがあります。
そこにはサクラの人達が控えていたりし、商品の説明を聞き周囲の人達がみんな同調し「安い!安い!」と商品の購入を決めていく内に徐々にその商品が良く見えてきてしまったり、本当に安いと勘違いし、みんなが買うんだから良いに違いないと思ってしまうのではないでしょうか。
また、悪徳商法だけでなく身近例としては、自分がいいなと思った人について周囲の友達が揃って「あの子は性格が悪そう」や「あの子はチャラそう」等とネガティブな事を言われる内に、徐々に自分もそういう風に思えてきてしまう事があります。
こうした状態でも心理学をちょっと知っていると周囲に流されることなく、自分の本来の意見を貫き通せるのではないでしょうか。



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