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ツァイガルニク効果 [心理学]

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ツァイガルニク効果とは、自分が達成できた物事よりも達成できなかった物事や中断している物事の方を鮮明によく覚えているという現象の事です。
人は何かの欲求によって行動するときは一定の緊張感が生じるのですが、その際の目標が達成されるとその緊張感は解消される傾向にあるそうです。

今連載しているマンガを読んでいる人はわかると思いますが、完結してるものより興味が持てていませんか?
この効果では完結してしまった作品への興味は途端に薄れてしまいますが、未完成で連載中の作品はどんなストーリーになるのか強い興味が惹かれます。

また、スポーツの試合を観戦する時もLIVEの方が録画よりわくわくしませんか?
これも上記と同様の効果が起こっているのです。

この心理効果はテレビなどでも使われていて、
「続きはCMの後」
「続きはWebで」
なんていうのを見たことあると思います。
これはあえて未完にすることで人の気持ちを惹きつけ、ツァイガルニク効果により「続きを見る事が出来ていない自分」というものへの印象を強め、見させようとします。


また恋愛にも使われていて、
夢中にさせたい相手に対して、何か興味を持ってもらう話を見つけて、その話で盛り上げて、できるだけクライマックスに到達したところで「ごめんそろそろ行くね!また今度話そうね!」などと言って終わることによって、相手は未完のままのために気になってしまうのです。
デートなどでも満足するまで楽しまず、ちょっと物足りないと思うくらいにしておくと次も楽しめ、恋愛も長続きするそうです。

メールやLINEでも、返信が早すぎると、話題が完結してしまいます。
話題がいくらでもあり、相手が疲れないのなら良いと思いますが、まずそれはキビシイと思います。
なので適度にメールやLINEの頻度を減らして深入りしないように、 時間の間隔をおいてから返信をした方が、続きを知りたくてドキドキします。
あまりに早い返信に慣れすぎてしまうと、それが当たり前になって期待しなくなり喜びも薄れてしまうのです。


人は明らかに成功体験(完成)よりも失敗体験(未完成)を記憶していることが多いです。
達成出来た物事とそうではない物事、人は潜在的にそうでない物事の方の記録や印象を強く留める傾向にあります。

年を重ねるごとに人の記憶は「成し遂げられなかった物事」で埋められていき、どんどん新しい物事にチャレンジする意欲を失っていく事になります。

若い時から挫折や失敗によって物事を投げ出さず、それを最後には達成していったという人ほど、ツァイガルニク効果による物事への恐怖心などが薄いという事です。
失敗や挫折はどんな物事にもつきものです。
しかしそこでその物事を投げ出してしまうか、それでも諦めずにチャレンジしていくかが非常に大きいという事です。
物事を諦めればその度にツァイガルニク効果による諦めた物事への印象が脳内に残り、自分自身の中にどんどん「負け癖」が付いていきます。
何かを始めたらそれを達成するまで絶対に諦めないようにすることで、その結果「何をやってもうまくいく」という人格ができ、「勝ち癖」ができ、成功者に大きく近づきます。

誰もが挫折や失敗は経験しています。
一番重要なのはそこで諦めず達成するまで努力を続けるということなのではないでしょうか。




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タグ:心理学
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